東京下町ミニベロ日記

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【自転車に乗る皆様もご一読を】トラックドライバーにも言わせて【読みやすい文章です】

DKです。小池東京都知事が「緊急事態宣言」の延長を訴えているとのニュースが。昨日の東京都の新型コロナの新規感染者数は112名。72名→39名という減少からの100人台へのジャンプ。表面的な数字だけでは判断できませんけど、医療現場の様子などを側聞している限り、妥当な判断と思う次第です。ただ、これずっと延長しているとどこまで?という先の見えない感じになってしまい大変悩ましいところ。一気に厳しく制限して短期収束を目指すことが大事ではないかと思う今日この頃です。

 

さて、本日は、色々と興味深い話が満載だった以下の本をご紹介します。「トラックドライバーにも言わせて」。トラックドライバーを巡る環境変化や、その過酷な実態に迫った本です。著者はなんと女性。大型トラックドライバーの経験を持つライターの方。歌手を目指してNYへ渡米した経験も持つ異色の経歴の方です。私と違い文章力が極めて高く、読みやすいことこの上なしなのでスラスラと読めます。今回品切れだったのでKindleで購入しましたが、紙派の私でも問題なく2時間程度で完読。

 

この本を読むと、今度宅配ドライバーの方にはちゃんと「ありがとう」を伝えたくなります。折しも、新型コロナウイルスで物流がひっ迫している状況ですし。

 

印象に残った点はざっくり以下のとおり。

・トラックドライバーの労働環境は過酷。荷主という「エンマ大王」と、顧客という「神様」の板挟みで身を削る思いをしている。彼らにとって再配達は悪の枢軸

・エンジンをかけての迷惑な路上駐車、ハンドルに足をのせて休憩する行儀の悪い態度には「やむを得ない理由」がある。

働き方改革を目指した規制緩和(休憩時間の確保、高速道路の深夜割引)。皮肉なことに逆にドライバーを苦しめている。

・トラックドライバーの眠気覚ましは、ガムではなく、スルメ。そして歌がうまい。

・トラック同士が対向ですれ違うことをスライドと呼ぶが、トラックドライバーは一瞬のスライドでも相手ドライバーと運送会社を瞬時に判別できる能力が備わっている。

・トラックドライバーは、責任感が強く真面目な人が多い(昨年のトラックと京急の衝突脱線事故についても詳しく触れられています)。

 

 

また、この本トラックドライバーからみた自転車(サイクリスト)についても言及されています。一言でいえば、「自転車は恐怖でしかない」ということでした。車高の高いトラックの死角は多く、左後ろは全くの死角になっているようです。従って、サイクリストの皆様におかれては、トラックドライバーは「自分を認識していない」ことを前提に走行する必要がある(`・ω・´)と思いました。特に信号待ちの時に、トラックの左後ろで停車してスマホをいじることは避けた方が良いです(左折時に内輪差で巻き込まれる可能性があるため)。

 

皆さまもご一読されると、より安全なサイクリングにも役立ちそうです(^o^)/。

 

Come Again!